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明日香村
飛鳥は今高松塚古墳をめぐる保存問題が話題になっています。石室を解体し壁画と共に取り出し修復してから元に戻すと言う文化庁の方針に疑問の声も上がっています。そもそも1300年もの長い歳月にも拘わらず素晴らしい状態で残されていた壁画が僅か数十年間でカビの発生などにより傷みが激しくなるいうのもおかしな話です。文化庁の管理方法に疑問が残ります。そして、そんな文化庁が言うように壁画を修理して元に戻す、というのも疑問。堀り開けた古墳や解体された石室は元通り出来ません。だからかなり人の手が加えられ人工的な状態の中で戻す事になると考えられます。いずれにしても失う物は多く元の古墳の姿はもう見られなくなるような気がします。
この間6月28日の新聞でこの解体方針が決定した事を伝えました。

そんな問題とは無縁で飛鳥の歴史ロマンを味わいに行ってきました。駅前のレンタサイクルで自転車を借りて出発です。ただし高松塚古墳には寄れませんでした。

鬼の雪隠(トイレ)
説明板には石室の蓋と説明。
地図リンク

鬼の俎(まないた)
石室の底らしいです。

すぐそばの小高い場所でコンビニ弁当食す。

10年ぶりに亀石と対面
愛嬌あるとぼけた顔はあいかわらずだね〜
日本で一番古い人気アイドル?

甘樫丘の下にはいっぱいの花が…
これをスケッチしてるおばさんがいるので聞くと横浜の人でした。何度もこちらに来てるとか…
関西では「薬」と言えば奈良です。修験道の役行者が胃腸薬「陀羅尼助」を作ったのが始まりといいます。

飛鳥寺付近の集落は昔の姿を今なおとどめていました。

飛鳥寺。日本で最初の寺院と言われています。本堂の大仏に圧倒されます。

酒船石遺跡の亀形石
数年前発掘当時大きく話題になったのは記憶にまだ新しいです。
水を使った儀式に使われたとか言われています。向こう側(南)から手前(北)へ水を流したそうです。
右の竹藪の丘の上に最初に見つかった酒船石遺跡があるので行きます。
竹やぶの中を進みます。
酒を搾る漕または油や薬を作る為の道具に使ったとか諸説あります。

長さ5.5メートル、幅2.3メートル、右から左へゆるく傾斜しています。

石舞台古墳に来ました。
蘇我馬子の墓とされていますが明らかではありません。
何故埋葬する時に誰の墓なのかを示す物を一緒に入れなかったのか不思議です。 中は巨石を積み上げただけで隙間だらけ。雨が降ったら…ですが排水溝も飛鳥人は作っています。
飛鳥川に沿って奥へ行った所にある「マラ石」。何?あれですよ、あれ…
明日香村の南の端に来ました。
急な斜面には石垣のある集落がひっそりと佇んでいました。

稲淵の棚田。水が張られるのはまだ先のようです。
逆光気味のせいか空の色が変。

オーナー制度を取り入れて棚田の維持に努めているのだそうです。

この坂上りたいけど、変速機のない自転車だからやめとこ。
帰りモードに入ります。

聖徳太子生誕の地、橘寺の前に来ましたが5時までに自転車返さなくてはならないので、おあずけ。

二面石(善と悪の心を彫ったとされる顔が裏表になっている)をまた見たかったけど…

名残を惜しみながらお地蔵さんにあいさつ。

帰りの近鉄電車で帰ります。
おみやげ忘れた!
大丈夫、橿原神宮駅で買いませう。

10年前に撮った高松塚古墳。現在竹藪は伐採され周囲はすっかり様子が変わっているそうです。更に今後は古墳も弄くられ…想像しないほうがいいですね。
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