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立山・称名滝美女平

ある日テレビを見ていたら富山県の称名滝という滝を生中継で紹介していました。その落差350メートルは日本一だといいます。

日本一の高い滝はてっきり那智の滝(落差133メートル)だと思っていた私は興味津々食い入るようにテレビを見ていました。そして謎が解けました。那智の滝は落ち口から滝壺まで直下に133メートル水が落ちているという意味では日本一なのに対し称名滝は4段の滝で1段の高さは133メートルに満たないものの最上段から滝壺までの落差が350メートルで日本一なのです。しかも毎年雪解期の5月から7月初め頃にかけてはその滝の右横に更に落差の高い滝が現れふたつの滝でV字型を作るというのです。この雪解け期にだけ現れるのはハンノキ滝(別名ネハンの滝)と呼ばれこの時期限定の幻の日本一の滝なのです。幻の…魅惑的な言葉です。その幻の滝も今なら見られるというのですから落ち着いてはおられません。見た〜い!見に行きた〜い!心は立山麓に飛んでいました。
数日後富山行きサンダーバードに乗っていたのは言うまでもありません。

TV中継を録画。上空のヘリから滝壺を映しています。他にも上空から滝の全景とその上に広がる広大な雪原が絶景でした。

富山駅に到着。駅前をぶらぶら。路面電車通過。

富山の薬売りの銅像があります。

富山地方鉄道立山方面行きの電車。この後もガラ空きです。
あれ?どこかで見たような車両…

約45分で終点の立山駅に到着。ヤマボウシ咲く駅前に人は少なく拍子抜け。日曜日の立山アルペンルートの出入口だというのに。駐車場に車やバスはあるので山の上にいるのかな?

滝へ行くバスの時間待ちの間、近くに橋があるので行ってみました。
アルペンルートのケーブルが見えます。

山あいを流れる称名川と富山地方鉄道立山線の鉄橋。
建物は駅前に集まっていて宿は数軒しかないようです。
見晴らしが良く広く開放的な渓谷に流れる清流を見下ろせます。ただ曇っていて山の上が見えないのが残念。

バスで称名滝を目指します。乗客は少なく10人程度。上に行くに従ってガスってきました。雪渓も見えます。

バス停から小雨の中を歩く事15分程でついにその姿を拝むことが出来ました。ガスで上の方が見えないものの轟々と音を立てて落ちる落差日本一の滝が目の前に!ハンノキ滝(ネハンの滝とも言われています)も水量が凄い。
毎週来ているというカメラ持ったおばさんによると今日が一番水量が多いと言う。かなり雪解けが進んでいるようです。
周囲には大きな雪渓も見えます。晴れて見通しが良ければ絶景を堪能できるはずです。
気がつくとまわりに誰も人がいません。雨のせいか、ゆっくり見物しているのは私だけでした。

滝壺の前に横たわる巨大な雪の固まり!っていうのかそれとも氷雪?もうすぐ解けて直径30メートルの滝壺の姿が眺められそうです。

1時間はいたので戻ります。TV中継ではあの橋を渡った所を上へ登った場所から滝を中継していました。途中ヒカリゴケがあるのですが、橋から上は雪解けの季節中通行止めです。

急流なので堰がいくつも設けられています。

帰りのバス(乗客は私だけの貸し切り状態)から見た悪城の壁。高さ500メートル、長さ2キロメートルの大絶壁は迫力あります。

今度はアルペンルートのケーブル立山駅から標高約1000メートルの美女平を目指します。もう4時を過ぎているのでほとんどが下ってくる人ばかりです。
立山杉やブナが多く野鳥の宝庫らしいのですが姿は見えません。
雨は止んでいますが、足下がベチャベチャで靴は泥だらけです。

ヤマアジサイのようです。
まだこれからですね。
後にヤマアジサイでなくオオカメノキではないかと…

やっぱり原生林の中に咲いている姿は感動します。

美女平の展望台からは何も見えない天候なので、早めに切り上げて戻ることにします。
さらに上の弥陀ヶ原や室堂では晴れているのかも知れませんが泊まる予定はないのでパスです。

立山駅ではまた雨でしたが、富山駅へ向かう途中から晴れてきます。立山側の山間部と平地とでは天気がまるっきり違いました。

見覚えのあるシート。
そうです、京阪電車の旧型特急車両だったのです。
地方の私鉄は頑張ってますね。

巨人対ソフトバンクの王監督
立山そばは立山駅前で食べたのですが、予想通り何てことなかった。富山駅構内のこちらの方はまた機会があれば…
アルペンルートは行ったけど称名滝はまだという人は多いけれど、私のようにその逆は少ないと思います。
美女平までのケーブルの往復切符を買う時も駅から出る時も「美女平から先へは行かないのですか?」と確認されたので、ほとんどの乗客は弥陀ヶ原か室堂で泊まる予定の人ばかりで、私のような客はあまりないのでしょう。
帰りのケーブル駅ではスノーボードを持った団体の若者にまみれてしまい私一人浮いておりましたです。


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