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ぶらり大津(南部)
大津市は北は比良山系のある志賀町から南は京都府宇治田原町に隣接する滋賀県境まで南北に長い地域。南部と言っても決まった区域はなく独断で瀬田川河口付近の石山、瀬田より南は南部だと思ってるだけです。中部は膳所から北、坂本あたりまでかな・・・・。

JR石山駅から歩いて滋賀県大津市の瀬田川に架かる「瀬田の唐橋」に向かいました。
瀬田の唐橋の歴史は古く日本書紀に登場するほど。昔から軍事・交通の要衝で、古くは飛鳥時代の「壬申の乱」に始まり、木曽仲義軍と平家軍の戦い、源範頼軍の義仲討伐、1221年の承久の乱など幾多の戦の場で何度も破壊、焼失したそうです。かつては少し下流にありましたが、信長の命により現在の位置に架け替えられました。しかし本能寺で信長を討った明智光秀が近江に侵攻するのを妨げる為、瀬田城城主・山岡景隆により橋が破壊されます。大正時代に木造からコンクリート製に変わり、現在の橋は30数年前に架け替えられた比較的新しい物で昔の面影はあまりないようです。

石山からはバスに揺られ、紫式部で有名な石山寺の前を通過して瀬田川沿いを下った弘法大師ゆかりの立木観音へ。立木観音はおそらく中学生の時以来なので、実に久し振りです。
立木観音―815年全国を行脚中の弘法大師(当時42歳の厄年)は対岸の山に光を放つ霊木があるのを発見し、仏様のお導きだと思ったのですが急流だったので(実際に瀬田川の流れの中では一番狭く流れが早い)渡るのを考えあぐねていました。そこへ白い雄鹿が突然現れ弘法大師を背にのせて川を渡り霊木のある所まで導いてくれました。白鹿は元の観音様に姿を変えて消え去ってしまいます。白鹿は観音様の化身だったわけです。弘法大師がその霊木に観世音菩薩を刻み安置したのが立木観音の始まりで、厄除けのお寺として参拝者が絶えません。
私の祖父が若い頃ここのお守りを持っていたおかげで事故から身を救われ、以来足腰が続くかぎりよく参拝していました。小学生頃までついて行った事も何度かありました。
立木観音からは大津市街に戻ってシバザクラが植えられた大津プリンスホテルあたりの湖岸などを散策してから帰宅しました。

石山の商店街。昔とほとんど変わらない町並み。

大衆的な飲み屋街

瀬田の唐橋手前に中国風の建物が見えます。
一見お寺ですが民家のようです。

さしずめ唐橋の唐屋敷。随所に中国風意匠が施されています。いつ頃の建物だろう?
唐橋からは色とりどりの競技用ボートが見えます。

絶えずボートが行き交っていました。下流には新幹線の鉄橋。
屋形船が半分沈んだまま。
大丈夫?

霧島つつじが満開。

すぐそばにはクルーズ船のりばがあります。南郷、石山寺と結んでいるそうです。この日は満杯。

日本三大名橋?知りませんでした。他は何処だろうう?
広重の近江八景「瀬田の夕照」で有名
近くのハナミズキのある店。
立木観音の参道上り口。
急な700段余りの石段が待ち受けます。
小学生の頃まで何度か祖父に連れられて登りました。
ハーハー息を切らせながら、ようやく到着。
思ったより短いと思った反面、思ったよりきついと感じました。これ一気に上がると心臓が破れそうです。

さらに少し上のこじんまりとした奥之院へ。

境内本堂の裏手

休憩所に来て、懐かしい記憶が蘇りました。
何故こんな高い所に番傘があるのか不思議そうに見ていた記憶が・・・・

煤けた真っ黒な天井と電灯、味わいのある茶釜・・・やはり昔のまま
ゴールデンウィークのせいか結構参拝者が多く、子供も頑張って登っていました。

下山。
ボートがこんな所まで下ってきています。
来る時は気づかなかったレール。
物を運び上げる為だろうか?それとも人間も?・・・謎。

石山駅行きのバスを待ちます。山の中なのに結構本数はあるので便利。

京阪のバスと電車を乗り継ぎ、膳所本町駅からなぎさ公園に向かって徒歩。
湖岸に聳える大津プリンスホテル
シバザクラが見頃で華やかな色どりを添えています。

西側の比叡山と湖を望む明るい湖岸はきれいに整備された心地よい散歩道。

東側の対岸は草津方向。
新草津川河口に架かる帰帆北橋や右端に三上山が見えます。

クルーズ船「ミシガン」が入ってきました。

「ミシガン」は今年で就航25年目。まだ乗ったことない・・・・

ちょっとソフトフォーカス効果。

びわこホール(滋賀県立芸術劇場)前から湖岸を望む。

同じ。

竜宮城に似せた琵琶湖文化館が近い。昔は湖畔に建つ目立った建築物でしたが、今は周囲の大きな建物が増え目立たなくなってきました。

階段状の積み石構造が幾何学的で面白い。

大津パルコ。
このあたり若者が多く集まります。
湖岸にも近いので、デートにぴったり。

パルコを後に膳所駅へ。

シースルーエレベーターのある商業ビル。
人の出入りがあまり・・・・
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