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近江八幡(おおみはちまん)

 たまには京都を出ることにしましょう。今日は滋賀県の近江八幡(おおみはちまん)です。豊臣秀次が築いた城下町で豪商西川家などがある新町通りや八幡堀周辺は伝統的建造物群保存地区に指定されています。
京都からも近いので朝ゆっくり出かけられるのが私向きです。JRに乗り着いたのは11時過ぎ。駅から路線バスに乗り新町停留所で下車。しかし現地に着いてからカメラのフィルムを買うのを忘れていたことに気づきました。
豊臣秀次(1568〜1595年)
秀吉の姉、とも(日秀尼公)の子として尾張で生まれる。秀吉の養子となり一時は関白の位を与えられる(23歳)が、淀君の子秀頼が生まれてからは疎んじられ後継をめぐって28歳の若さで自害させられるという悲運の人。さらに秀吉は一族を絶やす為に秀次の妻子、兄弟など30数名を三条の河原で公開処刑させたというから惨い話です。京都の瑞泉寺に墓所があります。

八幡堀周辺、旧八幡郵便局舎、日牟礼八幡宮、八幡山


新町停留所から八幡堀へ向かいます。白壁と緑が目に鮮やかです。明治橋より
地図リンク

濠川べりに沿って菖蒲が植えられ、遊歩道が整備されています。向こうは明治橋です。

水のある町は商も発展する。ここ近江八幡は近江商人の発祥地の一つです。宮の橋より

濠川をいったん離れあきんど道にある旧八幡郵便局舎です。マスコミで話題になった豊郷小学校を建てたヴォーリズの建物です。
地図リンク

内部は学校の美術教室みたい。ここにはヴォーリズの建物の保存再生運動の事務所があります。現在も地元の人の手で改修されています。

あきんど道から東に離れるとヴォーリズ記念館があります。ヴォーリズ夫妻が晩年まで暮らした住居です。門は開いていましたが入れないようでした。

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880〜1964年)
この人の名前を知らなくてもメンソレータムの近江兄弟社の設立者と言えばわかりやすいでしょう。また市内に結核療養所(現ヴォーリズ記念病院)を開設するなど社会事業や文化事業にも貢献されています。
建築では近江八幡や滋賀県だけでなく全国に多くの建物を建てています。関西では大阪の大丸心斎橋店、大同生命ビルディング、京都の京都大丸、同志社大学の校舎やアーモスト館、四条大橋脇にある中華料理の東華菜館、神戸・西宮の関西学院校舎、神戸女学院など・・・・特に教会や学校、YMCA関連の建物は数多くあります。誰もが1つや2つよく知っている建物があるのではないでしょうか。詳しくはホームページを見てください。 http://www.biwa.ne.jp/~v-c/index.html


八幡堀方向に戻り日牟礼八幡宮を訪れます。
拝殿はこの奥です。地図リンク

拝殿です。妙に右側の渡り廊下が気に入りました。

神様の使い、お馬さん。

参道の向こうに八幡山ロープウェイが見えます。

簡単に高い所へ行けるならはずす訳にはいきません。市街が一望。往復610円

ロープウェイを降りて更に上がると瑞龍寺(八幡城跡)の山門があります。季節はずれの紅葉が迎えてくれました。地図リンク

本堂脇から蒲生平野を展望できます。右よりに三上山(近江富士)が見えます。

本丸跡にある村雲御所瑞龍寺の本堂。1961年京都から移築されたものです。

山門から下りる途中の分かれ道を左に行くと開けた所にでます。ここからは水郷めぐりの西の湖が見えます。

さらに琵琶湖や長命寺方面が見えます。比良山系も遠くに・・・・

地上に戻ってもう少し八幡堀周辺を散策します。

かわらミュージアム。近江八幡は瓦の生産も盛んです。

かわらミュージアムの裏手(?)

町並みがすっきりしていてのどかなのが地方の町らしくていいです。

駐車場(敷地)が広い。おまけに屋根も大きい。

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