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8月10日は宇治の花火大会です。花火の写真を撮りに行こうと思い、どうせ宇治ならついでに黄檗山萬福寺(おうばくさんまんぷくじ)に立ち寄ろうと思いました。
JR奈良線で宇治の1つ手前の黄檗駅で降りて5分あまりの所にお寺はあります。
パンフレットによると萬福寺は中国から渡来した隠元禅師が開いたお寺で日本三禅宗(臨済・曹洞・黄檗)の1つ黄檗(おうばく)宗の総本山で創建は1661年です。建物が中国風なら儀式作法も中国明代の方式だそうです。
明朝様式の伽藍配置の建物は創建当時のままの姿で日本では他に例がないといいます。
地図リンク

週末の台風が過ぎやっとの良い天気に恵まれました。
大きなお寺のわりに総門は小さいのですが、いきなり中国風です。

総門を入った右手に池がありました。水面に垂れた秋の紅葉が想像される眺めです。

同じ敷地内にある天真院の門も総門と作りが同じようです。百日紅が咲いていました。

はっきり言って読めません。ここをくぐるとご利益が?
いいえ、タダで見学できそうです。でも罰あたるかも。

昔来た事あるのに三門がこんなに大きいとは知りませんでした。
三門を入ると左右の白壁に門があります。左側(北側)は開山堂への門でこちらの屋根だけ中国風ではないのです。何故他の門が中国風なのにここだけ違うのでしょうか?

三門から天王殿に続く参道。お坊さんは普通の衣でした。

四天王・布袋尊(タイトル下の写真)・韋駄天が祀られている天王殿。前には鉢に植えられたハスが並んでいました。

天王殿より南に向かいます。建物をつなぐ回廊はだいたいこのようになっています。この先を左(東)に行くと伽藍堂があります。

極彩色の伽藍堂内部。チベットのお寺みたいです。

「開ばん」といいます。「ばん」の漢字が出ないのですが「木」偏に「邦」です。
木魚の原型で現在は時報を知らせるのに使われています。大人の背丈近くはありそうな大きな物です。

本堂の大雄宝殿(だいおうほうでん)
日本では最大のチーク材を使った唯一の建物だそうです。
大雄宝殿には本尊の釈迦牟尼佛などの他18体の羅漢像が両端に並んでいます。
なかなか迫力ありますよ。

大雄宝殿から見た法堂(はっとう)
見学出来る最奥部の建物ですが中には入れません。土台の石組みと卍くずしの勾欄(こうらん)が印象的です。

回廊にある謎めいた椅子。王冠と葵の紋様の組み合わせが気になります。

法堂前の回廊に来ました。正面を左(西)に折れて戻ります。

北側の回廊はやがて下り庭園、開山堂へと続きます。

萬福寺には3つの釣鐘があるのですが他の2つは建物の中にあって見えません。回廊にあるのも珍しい。

開山堂の卍文様の勾欄。ここにもハスがありました。もう最盛期は過ぎています。

龍目井
お寺を出た道路の向かい側にあります。隠元禅師が萬福寺を龍に譬え掘らした井戸だということです。
萬福寺は3名以上で予約すれば普茶料理が頂けます。中国風精進料理というものがどんな物か興味のある方はお寺にお問い合わせ下さい。また萬福寺をもっと知りたい方はお寺のホームページをご覧下さい。
電話 0774-32-3900 萬福寺のホームページ http://www.obakusan.or.jp
駅周辺では花火見物にいそいそと出かける浴衣姿の若い女の子達が目立ちました。私もJR奈良線で花火大会の会場がある宇治へ向かいました。



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