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   旧東海道宿場町関町

JRで京都から草津へ。JR草津線に乗り継いで終点柘植(つげ)駅で関西線亀山方面行きのローカル列車に乗り換え、のどかな山間を抜けると関町です。
旧東海道47番目の宿場町関町は東海道宿場町の中では唯一歴史的な町並みが残っています。昭和59年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれました。江戸時代、東海道の旅人はもとより伊勢参りする旅人もこの地に泊まり大変賑わっていたそうです。

柘植駅でディーゼル列車に乗りかえました。ローカル線=古い車両のイメージはもう過去の物かも知れません。

関の駅に到着。駅前の国道1号線を渡り、まっすぐ行くと、古い町並みに出ます。
地図リンク

銀行も町並みに溶け込んでいました。中はどうだろう?あいにく今日は日曜日。

亀山方面終点江戸に続いた道です。このあたりはひっそりしています。

東追分は関宿の東の入り口。東海道と伊勢別街道の分岐点で、左(南方向)の鳥居をくぐった道が伊勢方面。

ターンして西へ戻ります。
緩やかな坂とカーブの道は風景が変化し楽しくなります。

なぜか戸口にしめ縄のある家が何軒もありました。

庇の下の板は幕板といって、風雨よけの役をしています。

人通りは少なくお店は暇です。

地元の子かな?

珍しくも紅茶専門店がこんな所に。

右へ行くと駅に至ります。

2階の窓が中国っぽい。隣は取り壊された後のようです。

トルコ風の門柱がミスマッチ?

看板に屋根がついた物を庵(いおり)看板というのだそうです。

「玉屋」という大きな旅籠が公開しているので覗いてみました。

客間と言っても襖や廊下で仕切られているだけ。プライバシーなどない時代

坪庭と離れの座敷。

裏庭。突き当たりの蔵には「東海道五十三次」の広重の浮世絵が展示されていました。
福蔵寺にある「関の小万の墓」。鈴鹿馬子唄にも出てくる仇討ちで有名な女性です。

地蔵院は1200年以上前からある古いお寺。東海道の旅人の信仰を集めました。

本堂やこの特色ある鐘楼は国の重要文化財です。

地蔵院のすぐ前にある「会津屋」も有名な旅籠。

ぶらぶらしていると、軒下にこんな物を置いている民家がありました。
赤レンガの向こうは日本的な庭です。
地蔵院の東界隈

露出アンダーなのでセピア調にしてみました。
町並みの中心にある眺関亭からの眺め

飾ってあるのか捨ててあるのかどちらも微妙…

蔵を利用した店が昨今の流行のようです。

これまでずっと曇り空でしたが、帰る時に日が差してきました。

伊賀町に入ると池が見えます。まもなく柘植駅です。

貴重な建物が多く残る町並は東海道を行き交ういにしえの旅人の姿を彷彿させます。日本の文化財産としていつまでも残って欲しいと思いました。

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