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  日吉大社と西教寺(坂本)
紅葉シーズン到来。手始めは滋賀の大津市坂本に行きました。ここには日本で最も古い神社のひとつとして有名な日吉大社があります。日本で最も古い・・・よく聞くセリフですが「古事記神代巻」にも出てくるくらいなのです。また全国3800余社ある日吉、日枝、山王神社の総本山でもあります。織田信長の比叡山焼き討ちにより灰となり、現在の建物は桃山時代に再建されたものです。
新聞などでは見頃だという紅葉は鳥居周辺や参道付近だけが赤く、奥に行くほど緑が目立ち期待はずれでしたが、境内散策は十分楽しめました。
その後は明智光秀ゆかりの西教寺へ。ここも紅葉が綺麗で広い境内の奥は山の斜面に立派なお堂が点在し、午後遅かったせいか静かで幽玄な雰囲気さえ漂います。結構石段があり山内の全てを廻るのは大変ですが、それがまたこの寺の魅力にもつながっているのです。

京阪電車の浜大津で坂本行きに乗り換え。
滋賀院門跡慈眼寺への石段入口の鮮やかな紅葉。
日吉馬場参道でくつろぐ猫。「ちょっと撮らせてもらうよ」

入口の鳥居付近の色づきはいい具合。

お地蔵さんの向こうは早尾地蔵尊堂。
ほとんどの境内は陽が差し込みにくく三脚必携です。

日吉大社西本宮入り口
猿柿。普通の柿よりかなり小さく丸い。樹齢500年の柿の原種と言われています。

日吉大社は上中下各7社計21社の社殿があり、ここは上七社(山王七社)のひとつ白山宮社。


ここの石垣も穴太衆積みかな・・・?
宇佐宮社近くにある小さな滝。

土蔵とカエデ。

日吉三橋のひとつ大宮橋。

大宮橋あたりはとても雰囲気がいい。

日吉三橋は秀吉寄進と言われています。

早尾地蔵尊堂。


日吉大社を出て1キロほど北にある西教寺を目指します。

上り坂ですが、車も少なく見通しのいい明るく広い道です。
このあたりは琵琶湖も望めて気持ちいい!

湖側へ下る道からの良い眺め。

西教寺に到着。
天台真盛宗の総本山。聖徳太子によって創建されたとも・・・(本当のところは不明)

比叡山横川の良源(元三大師)らが念仏道場としたが荒廃し、室町時代真盛上人により再興。

琵琶湖を望む高い所にあり、門からは湖面が見えます。
境内は広く宿坊ならぬユースホステルがあります。

宗祖真盛上人の出家当時の姿を、京都教育大学の先生が骨格を調査して作った像。
真盛上人は紀貫之の一族で14歳で出家しました。

本山だけに立派な本堂。
信長により境内全て焼かれたが、明智光秀が坂本城主になり再興したといいます。

明智光秀は庫裡を寄進するなど大変お寺の復興にに寄与しました。一族のお墓があります。戒名は「秀岳宗光禅定門」

虫が喰って大きな空洞が出来た「不老長樹」は樹齢300年のモミジの木。空洞に観音様が置かれています。

久し振りの花の写真です。
ケマンソウかな?

多くはないけれども西教寺は紅葉の穴場とも言えるでしょう。

この辺は昔の町並みが残り田舎っぽくていい。湖寄りは新しい家が多くなる。

夕闇迫る琵琶湖を見下ろす、前の写真と同じ場所から撮って、さあ帰ろう。
日吉大社は比叡山の麓、山の懐に囲まれた土地で、山や森が光を遮るので午後は特に暗くなりやすく午前中の出来れば太陽が低い早朝のほうが良いようです。日吉大社や参道、西教寺、滋賀院門は11月30日までライトアップしているので夕方からも楽しめます。
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