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      雪の鞍馬寺   

この日の朝は山々の高い所が雪化粧しているので雪景色を見に行くには良い機会。でも朝遅くだったので、あまり遠くにも行けません。お金をかけず1時間半ぐらいで行ける雪の多い場所と言えば・・・・北山の鞍馬寺が真っ先に思い浮かびました。雪のある冬は4年ぶりです。
昼前に自転車で出かけ叡電に乗った時は昼もかなり遅くなっていました。午後にもかかわらず細雪が舞い落ち、岩倉あたりでは家々の屋根に雪が積もっています。先に進むにつれ雪は多くなり、山間では銀世界でした。

お寺でもらったパンフレットによると鞍馬寺のある鞍馬山は2億6千万年前に海底火山の隆起によって生まれ、その頃より本尊である尊天の霊気が満ちあふれていたといいます。その尊天とは、宇宙の大精霊であり、(月輪の精霊−千手観音菩薩)・(太陽の精霊−毘沙門天王)・(大地の霊−護法魔王尊)となって現れるといいます。なにやらスケールが大きく、神仏を超越した存在のようです。一般的には魔王尊と呼ばれていますが、悪魔の帝王という意味ではありません。
鞍馬の天狗伝説は、この尊天の姿が鼻が高くヒゲをたくわえた仙人のような顔で、背中に羽根が生えていることに由来しているからだそうで、天狗の首領とも言われています。その為古くから山岳修行の場として信仰され、義経も牛若丸時代ここで修行したと伝えられ義経ゆかりの史蹟が残っています。
信仰の始まりは西暦770年に鑑真和尚の高弟が毘沙門天をまつったのが最初。東寺を造った長官の藤原伊勢人が建立し、真言宗、天台宗と移り変わり昭和22年に鞍馬弘教を立教開宗した後、天台宗から独立し現在に至っています。
5月の満月の宵に夜通し行われる「ウエサク祭」はヒマラヤで古くから行われているセレモニーに由来し、お釈迦様の誕生日・悟りを開いた日・入滅の日が全て牡牛座から太陽が昇る満月の日であることから、この日は最も宇宙からの霊パワーが地球や生物に降り注ぐとされています。鞍馬弘教になってからの行事だとは思うのですが、超宗教やスピリチュアル世界が流行る今日、世界各国に広まっているそうです。
ちなみに一般に用いられるお釈迦様の誕生日は4月8日、成道会は12月8日(古代は3月15日)、入滅(涅槃)は2月15日とややマチマチだし、尊天様(魔王尊)が数百万年前に金星から来たとか、その現代風な解釈にしても謎が多いですね。鞍馬山の神秘的でミステリアスな雰囲気は興味深く好きですが・・・・

雪の比叡山をバックに。
乗った電車ではありません。

二ノ瀬駅。銀世界です。

鞍馬駅に到着。

鞍馬寺門前。

駅から歩いて数分の鞍馬寺仁王門
狛犬は虎だったと思います。
仁王門を入って少し行くと幼稚園があり、その前にかわいいお地蔵さんがあります。
鞍馬の火祭りで有名な由岐神社
雪の杉林
樹木に積もった雪が落ちてくることがあります。頭上注意!
中門。もともと仁王門の脇にあった勅使の通用門でした。


間もなく本殿です。

比叡山も見えます。

本殿前の欄干中央には結界が張られています。
朱色が雪の白さに映えます。

本殿(金堂)前の虎。

本殿屋根の雪は降ろされてます。

雪は絶えず降っていますが、激しく降る時も。
床面に「六芒星」または「ダヴィデの星」が描かれています。「ダ・ヴィンチ・コード」にも出ていました。尊天のエネルギーとの結合を象徴するパワーゾーン?

奥の院を目指します。
霊宝殿前から見る本坊金剛寿命院

屏風坂の地蔵堂(別名−革堂の地蔵堂)
僧正ガ谷不動堂 不動堂のそばにある義経堂。義経を護法魔王尊の脇侍(遮那王尊)として祀っています。
魔王尊を祀る奥の院。最も神聖な場所です。
この先は貴船側へ下りられますが今日は引き返します。

下りは滑らないように要注意。
途中の脇道から大杉権現に向かいます。こちらの道はあまり人は通らないようで足跡が少ない。

一帯、雪深い杉木立

大杉権現。ここも奥の院も雪がなければもっと薄暗く感じる場所です。

雪の木の根道を過ぎて来た道に合流。合流点あたりが参道では一番高い位置にあります。
本殿前に戻ってきました。


由岐神社のご神木 仁王門を出ます。 灯りが点っていました。

鞍馬街道。
雪雲で山が霞んできました。

雪が激しく降ってきました。

お店も片づけはじめました。麦饅頭を買って駅に急ぎます。
Camera : Canon PowerShot S80
       RICHO Caplio R7


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