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紫陽花の善峯寺と三鈷寺
野をもすぎ 山路にむかふ 雨の空 よし峯よりも 晴るる夕立
善峯寺は1029年比叡山横川の恵心僧都源信の弟子・源算上人により開山。5年後、後一条天皇より鎮護国家の勅願所と定められ寺号が善峯寺となりました。その後応仁の乱の兵火で焼失しましたが、江戸時代に入り徳川5代将軍綱吉の実母・桂晶院の尽力により復興しました。
なお源算上人は117歳まで生きておられたとか。ちなみに観音堂右手奥にあるお香水は長寿に効く水だそうです。
この日は往復、電車とバスを利用。それでも坂道や石段の多い境内廻るだけで日頃の運動不足の身には堪えました。3年前にチャリンコで行った時と比べれば脚が弱っている事を痛感。あの頃に戻さなくては・・・・

冒頭の御詠歌にもあるように西山は雲がかかりやすく雨が降りやすい所。この日も一時晴れ間も見えたものの帰りがけに少しぱらつきました。善峯寺を廻った後は隣接する三鈷寺へ。訪れる人は少なく鳥の鳴き声しか聞こえません。いずれも洛西から京都市街、周辺の山並の眺めが素晴らしいです。

第二駐車場からも坂の連続

源算上人が座禅したと言う石。左側は崖。

山門。楼上の本尊・文殊菩薩と金剛力士は運慶作。
本堂の前から見た山門の方向 経堂

経堂のそばにはユリも。

開山堂付近からの眺め

境内北側の谷間に広がるあじさい苑。正確な名称は「善峯白山・桜あじさい苑」

谷間の杉林を伐採して5年ほど前に開園。1万株の紫陽花が咲き乱れ、善峯寺の新名所、三室戸寺の新ライバル(?)となりました。

この建物の中に桂昌院が拝んだ約300年前の幸福(しあわせ)地蔵があります。

苑内にある白山名水

一口飲んでみました♪

高低差故にスケール感が爽快で楽しめました。

な、なんなんだコレハ?

クモの巣に付いた雨水が水滴になっていました〜。なんだか神秘的。

谷の上から。

ギボウシ


見晴らしは素晴らしい。

奥の院薬師堂に到着。京都市街が一望。高い山が比叡山。

奥の院の裏手にも紫陽花が多くありますが、杉林なので暗い。ここにある池にはモリアオガエルの卵を見かけました。ブログに写真があります。

下ります。

阿弥陀堂から本堂へ戻ります。

右が天然記念物「遊龍の松」の一部分。

「遊龍の松」の全景。カメラをパンして6枚撮影した物をパノラマ合成。
高さ約2メートル、全長約39メートル。元々は54メートルもありました。
第二駐車場に下りて、そこから少し下った所から葛折の山道を登り三鈷寺を目指します。ここも源算上人が開山したお寺ですが、かなり小じんまりした境内です。

京都は北も西も杉林の多い所ですね〜

そのかわり杉とカエデのコラボが楽しめます。

登り始めて15分足らず、急な石段の先に三鈷寺が見えてきました。

門前から振り返れば・・・・

ここも境内からの眺望は素晴らしい。

京都タワーや東山をズーム。この画像ではわかりませんが、等倍では新幹線や清水寺が見えます。

視界が少し悪いと思っていたら、この後俄雨に。
三鈷寺は善峯寺の北門を出ればすぐである事が後でわかったのですが、遠目に門は閉まっていて門番小屋(?)が無人なので、てっきり往来出来ないものと思っていました。


2005年春に行った時の善峯寺です → 西山の春−善峯寺−

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