マクロレンズが見た植物園
最近買ったマクロレンズをカメラに付けて、この夏2度目の植物園です。
夏の終わりは花よりも昆虫撮影が楽しいです。虫と言っても好き嫌いがあるのですが、トンボやカマキリは愛嬌たっぷりで観察する程に面白い。カマキリは時に妙な動きをします。
今回は自然に生きる小さな昆虫の生態を運良く撮る事が出来たと思います。
写真にあるように今回オニヤンマの産卵という場面に初めて遭遇しました。
オニヤンマの雌は頭を上に垂直体勢でホバリングしながら1秒間に1回以上の間隔で位置を変えながら跳ねるように上下を繰り返し、下降した際に産卵弁を浅い水の泥の中に突き刺して産卵します。
約1ヵ月後に孵化した幼虫(ヤゴ)は水中の生き物を捕食して、毎年脱皮を繰り返して水中生活し5年後にようやく羽化するのです。成虫までの道程が非常に長いですね。
と言うことは、この池と言うか沼が5年の間に何らかの影響で水質が悪くなったりしたら羽化する事はないという事です。
単に植物園というだけでなく、昆虫やそれを捕食する野鳥など、京都市内の生態系にとって貴重な自然の財産であることを、つくづく感じた日でした。
PENTAX K-5 + DFA MACRO 100mmF2.8 WR