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GX7の高感度テスト
パナソニック GX7はマイクロ・フォーサーズのセンサーながら意外に高感度に強い印象がありました。そこで高感度のサンプル写真(JPG)を撮ってみました。
高感度を見るのが目的なので低感度は割愛し、ISO 400以上に限定しています。
更にノイズリダクションの効果を見るため、いくつかの設定値毎に分けました。
GX7ではノイズリダクションの設定値(デフォルトは0)は一番弱い-5から最大+5までの11段階ありますが煩雑になる為、その中から-5 -3 ±0 +2 +5の5つに絞っています。

レンズ LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASFH./MEGA O.I.S.
焦点距離 23mm(35mm換算46mm) 絞り F8
フォトスタイル: スタンダード  シャープネス +1  他はノイズリダクション以外±0
iDレンジコントロール 中
長秒ノイズ除去 ON  OFFにすべきでしたがISO 400の画像のSSは1.6秒だったので問題なし(?)
三脚使用
サンプル画像(等倍)は以下写真の中央部(CDデッキとMDデッキの一部)のみをトリミングしています。
中央部の画像は歪んでいません。載せている板がたわんでいるからです(笑)

  ちなみに一番上は1977年製のFM専用チューナー(パイオニア製)
 

 クリックするとトリミングされた等倍画像が表示されます。このページに戻るには戻るボタンをクリック
トリミング以外はいっさい手を加えていません。JPG保存時の画質は最高値にしています。
   ISO 400  ISO 800 ISO 1600  ISO 3200  ISO 6400   ISO 12800 ISO 25600 
 -5
 -3
 ±0
 +2
 +5

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追加画像(2013/01/08アップ)

 オリジナルの縮小サイズ画像(1800*1200、トリミングなし)です。ノイズリダクションはデフォルトの±0です。
 リサイズとアンシャープマスク以外無編集です。
 上のサンプルには入れませんでしたが、ISO 5000の画像を入れておきました。
 
  参考画像 1  ISO 3200 
  参考画像 2  ISO 5000 
  参考画像 3  ISO 6400 
  参考画像 4  ISO 12800



 K-5とRAW画像(ISO 6400)からのノイズ処理無しの現像で比較してみました。現像ソフトは両者ともLightroomです。
 当たり前ですがノイズリダクションの設定はRAWなので無視されます。
 GX7のほうがシャープな写りに見えますが低感度では同程度でした。狭い部屋に背後がPC等のラックの為にカメラと被写体
 との距離が約1mしかとれず、被写界深度が浅くなるAPS-CのK-5では 不利な条件(画像周辺のピントが甘くなる)でした。
 他にも被写体の大きさとか条件を揃える事が出来なかったので参考程度に見てください。
 ブログではJPGファイルですがK-5のISO 12800、25600の同じ画像を2枚アップしています。

 K-5はDA18-55mm 焦点距離31mm(35mm換算約47mm) 絞り F9
 カスタムイメージ:ナチュラル ファインシャープネス+1 他は±0

  参考画像 5  PENTAX K-5  ISO 6400
  参考画像 6  GX7        ISO 6400



テスト後の感想

ノイズリダクションは通常±0のままで良い印象でした。ノイズ量とディテールをバランスよく上手に処理してくれます。ただISO 800迄ならマイナス側に少し振ったほうが良いかも。反対にノイズを積極的に潰しにかかるプラス側はディテールの潰れや不自然さが気になりそうでISO12800以上でも個人的には使いません。
今回の画像では何かの条件的なものかと思うのですがステレオ本体上下(特に下側)のフチがプラス側で変色(カラーノイズが潰れて流れたようにも見える)するのが気になります。
ISO 6400のRAW画像ではK-5との輝度ノイズの差がほとんどわからないのに対してカラーノイズの差は顕著なので、カラーノイズ処理による影響でしょうか・・・・・
こうして見ると低感度ではノイズリダクションを-5に設定しておきたいのですが、そういう事がGX7では出来ません。コンデジのLX-3も同様で何故かフォトスタイル毎の設定のようですが、これは実用的とは思えないし理由がわかりません。K-5のように感度毎にノイズリダクションの設定値を個別に変えられるほうが実用的です。
今回のテスト等で実用感度はISO 1600は余裕。ISO 3200も場合によっては使えると思いました。さすがにISO6400は条件をかなり選び、12800以上は非常用といった感じです。
RAWで撮った同じ画像(ISO 6400)をLightroomのノイズ軽減機能で処理してみましたが、結果はカメラのノイズリダクションのほうが良かったです。このカメラの画像エンジンのノイズ処理は輝度ノイズに対してはかなり優秀で高感度ではJPGで撮るのが無難に思いました。


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